歯周病治療

歯周病とは

歯周病とは歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位になっています。ほとんど自覚症状がないまま進行し、歯ぐきからの出血や膿、歯のぐらつきといった症状が現れはじめた時にはすでにかなり重症化しています。歯周病は歯ぐきが炎症を起こして、それが顎に進み、顎の骨が溶けていく病気です。そのまま症状が進むと、顎の骨が歯を支えられなくなり、健康な歯が次々と抜けてしまいます。
治療により歯周病の進行は止められますし、その後の歯科定期検診とご自宅での丁寧なブラッシングで歯周病の再発を防ぐことができます。生涯、ご自分の歯で好きなものをなんでも食べられるよう、早めに治療を受けましょう。

歯を失わないために セルフチェック

下記のような症状に気付いたら、歯周病が進行している可能性があります。できるだけ早く歯科クリニックを受診し、適切な治療を受けてください。

  • セルフチェック
  • 歯ぐきが赤い
  • 歯ぐきが腫れている
  • 起床時に口の中がネバネバする
  • 歯ぐきにかゆみがある
  • 歯磨きの際に出血する
  • 最近口臭が気になるようになった
  • 硬いものを以前のように噛めなくなってきた
  • 歯ぐきが痩せて、歯が長くなっているように思える
  • 歯を舌で押すとぐらつく
  • 歯と歯の間に隙間ができた

歯周病の進行

歯周病は、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットの深さや顎の骨の状態により、4段階にわけられています。

歯肉炎

歯周ポケットの深さが3mm程度
歯ぐきが赤く腫れ、ブラッシングの際に出血する。

軽度歯周炎

歯周ポケットの深さが3~5mm程度
歯を支えている顎の骨が解け始めています。歯ぐきからの出血に加え、口臭も気になりはじめます。

中等度歯周炎

歯周ポケットの深さが4~7mm程度
歯を支えている顎の骨が半分くらい溶けています。歯が浮くような感じ、舌で押すとグラつく感じがします。歯を強く噛んだ際に痛みが出る場合もあります。

重度歯周炎

歯周ポケットの深さが6mm以上
歯を支えている顎の骨が半分以上溶け、歯根が露出しています。歯がグラグラし、出血と膿によって口臭が強くなります。噛むと歯がグラグラするため食事でうまく噛めなくなり、やがて歯が抜けてしまいます。

歯周病の治療

歯周病治療と再発予防で重要なのは、毎食後の正しい歯磨きと、それで取り切れなかった汚れを歯科クリニックで定期的にきれいにすることです。

SRP(スケーリング、ルートプレーニング)

歯周病の基本的な治療法です。麻酔を行って、歯にこびり付いて歯ブラシでは落ちないプラーク(歯垢)や歯石をきれいに除去していきます。これがスケーリングです。その後、ザラついた歯の表面をルートプレーニングでツルツルに仕上げ、プラークの再付着を防ぎます。専門の器具を使ってきれいにしていくことで、口臭などもかなり軽減されます。

ブラッシング指導

磨き残しなく歯磨きをすることは、実はけっこう難しいことです。利き腕や癖などにより磨き残ししやすい場所がありますし、歯ブラシを当てる力も関係します。また、口内の状態は千差万別です。そこで、当クリニックでは、模型などを使いながら丁寧にブラッシングをはじめとするケアの指導を行っています。

歯周外科治療(フラップ手術)

中等度歯周炎より進行してしまっている場合、歯ぐきの切開による歯周外科治療が必要になります。歯ぐきの奥にある歯根についたプラークや歯石、感染した歯肉組織などを取り除く治療です。麻酔を行うため、治療中の痛みはありません。

エムドゲイン

溶けてしまった顎の骨を再生させる治療です。エムドゲインゲルという薬剤で骨の再生を促進させます。薬剤が吸収されて骨が再生しますので、薬剤の除去は必要ありません。

T-Fix(暫間固定)

顎の骨が溶けて歯を支えきれなくなってくると、歯がグラついて食事がうまくできなくなります。そうした際にグラついた歯を暫定的に固定する治療法です。グラついている歯を歯科用接着剤のレジンやワイヤーで隣の歯に固定します。

再発防止のために

歯周病は再発しやすい病気です。治療がいったん終了しても、歯科クリニックに定期的に通って検診を受け、日々のブラッシングだけでは取れなかったプラークや歯石をきれいにしてもらうことで再発を防ぐ必要があります。そのまま放置してしまうと歯周病が再び進行し、いつか歯を失うことにつながってしまいますので、自覚症状がなくても定期的な通院を続けましょう。

TEL:048-815-821124時間web予約
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